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伊賀四国八十八ヶ所霊場ブログ


 伊賀四国霊場会からのお知らせや、開創150周年記念事業の様子、各札所寺院の行事についてなどを随時更新していきます。
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第14回歩き遍路
 
10月28日(金)晴れ
                                                                                                                                                                                        
雲一つない、心地良い秋晴れの下、第14回目となる歩き遍路が、参加者43名、スタッフ5名にて行われました。

今回の歩き遍路は、短野から大屋戸を通り、名張旧町を抜けて、青蓮寺方面へと向かう、福楽寺〜蓮花寺〜観音寺〜宝蔵寺〜福成就寺〜地蔵院の6ヶ寺を巡る、約12キロの行程です。


皆さんの日頃の行いの善さのおかげもあり、見事なまでの快晴に恵まれました。

正に、『秋涼爽快』

思わず、「わ〜っ‼」と、叫びたくなるような気分が致します。

『あさみどり 澄みわたりたる大空の 広きを己が 心ともがな』

明治天皇の御製が、思い起こされます。

胸いっぱいに、爽やかな空気を吸い込むと、全身に気力が漲るかのようです。




先ずは、第73番札所、福楽寺に参拝。

こちらは、村の小さなお寺と言った感じで、素朴な雰囲気が印象的です。

この短野地区は、斜面に家屋が点在し、山あいの隠れ里の感があり、どこか牧歌的な雰囲気に、心が和みます。

穏やかな秋の日差しを受けて、いざ出発です。





梅ヶ丘の団地を抜け、長い坂を下ると、程なく第56番蓮花寺に到着です。

こちらは、実行委員の奥野善之師が、副住職を勤めておられるお寺でもあります。

よく手入れの行き届いた、清楚な佇まいのお寺です。



御住職様より、日々の心の在り様についてのお話を頂戴しました。

ユーモアたっぷりのお話に、心が溶き解されます。

このように、各札所において、御住職方から法話を親しく伺えるのも、歩き遍路の魅力でもあります。




名張川に架かる、『沈み橋』を渡る歩き遍路の一行。

この橋は、川が増水すると水没してしまいます。

伊賀四国霊場の記念ポスターにも、この写真が使われましたので、記憶にある方もおられるのではないでしょうか?

絵葉書になるような、実に素敵な風景です。

自動車では、ついつい見逃してしまうような小さな発見や、心を魅了する絶景に出会えるのも、歩き遍路ならではの楽しみです。




次に訪れたのが、第82番観音寺です。

こちらは、実行委員の飯田真士師が、副住職を勤めておられるお寺です。

一同、本堂に上げて頂き、お勤めの後、御住職様より、信仰心が篤く、幾度となく遍路を重ねられた、今は亡き御母堂様の思い出を拝聴致しました。

間近に、御本尊十一面観音様の慈愛に満ちたお顔を拝し、自ずと有り難さが込み上げて来ました。



旧町の路地を行く、遍路の一行。

お同行の皆さんも、自発的に道行く人に挨拶をし、またそれに応えるように挨拶が返ってきます。

人付き合いが希薄になったと言われる昨今ではありますが、この遍路を通じて、温かな心の養われを頂いたと思うのは、決して小生だけではなく、皆さんの偽らざる思いではないでしょうか。




汗ばむ程に気温の上がる中、正午前に第55番宝蔵寺に到着。

ちなみにこのお寺は、小生が副住職を勤めさせて頂いている寺であります。

大勢のお同行の、真心からなる読経に、御本尊様もさぞかし喜ばれた事と思います。

こちらで昼食休憩をはさみ、鋭気を養い、元気よく午後のお参りのスタートです。




いつもの見慣れた景色も、何故か違って見えますから、何とも不思議です。

秋の気配が、ここかしこに感じられ、季節の移ろいを身を以て実感します。



田園風景を右左に見つつ、集落を抜けると、目印となる十三重の石塔の建つお寺が遠望されます。

こちらが、第54番福成就寺で、この大きな石塔は、鎌倉時代の作との事。

幾多の戦火を潜り抜けて来た貴重な文化財に、このお寺の由緒の深さを窺い知る事が出来ます。




午後からは、午前中とは打って変わり、長閑な山里の道を辿ります。

道端に咲く可憐な秋桜に、道中の疲れも癒されます。

小生も功徳を積む為に、お大師様の御厨子を背負わせて頂きました。

這々の体にて(小生だけかも知れませんが)、小高い丘を登り切りますと、ようやくの事で本日最後の札所、第48番地蔵院に到着です。




このお寺は、伊賀天正の乱で、織田信長に攻め滅ぼされた、青木城址に建てられており、悲哀の歴史に思いを馳せると、胸が痛むのを覚えました。

折から吹き渡る秋風に、物悲しさが一層深まります。

本日も、皆が揃って無事に歩き通す事が出来た事に感謝して、声高らかにお勤めを致しました。


今年度の歩き遍路も、残すところ、あと一回となりました。

長かったような、短かったような、様々な思いが交錯しておられる事でありましょう。

お大師様の御加護に対し、感謝と喜びの心を以て、結願を迎えたいものです。



  合掌                       実行委員    石原 了文



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