伊賀四国八十八ヶ所霊場伊賀四国八十八ヶ所霊場

伊賀四国八十八ヶ所霊場ブログ


 伊賀四国霊場会からのお知らせや、開創150周年記念事業の様子、各札所寺院の行事についてなどを随時更新していきます。
<< 第二回  歩き遍路 | main | 第4回歩き遍路 >>
第3回歩き遍路
5月10日(木)晴れ時々曇り
 
身も心も浮き立つかのような、爽やかなお天気のもと、今年度の第3回目となる歩き遍路が行われました。

今回は、伊賀市寺田、荒木方面から、旧上野市街の9ヶ寺を巡る、約13キロの行程です。

昨夜来の雨も上がり、清々しい朝の空気に包まれて、元気よくスタートです。




本日、最初にお参りをする第3番札所、大光寺は、伊賀四国霊場中、最も難所のお寺であり、険しい山道を約20分程登った山中にあります。

一列になって、一歩一歩と確かめるように登ります。



いにしえより幾多の巡礼者が、この急峻な山道を厭わずに、お大師様を念じつつ登ったのでありましょう。

 それらの人々の想いが、この道に沁み込んでいるかのように思われ、胸が熱くなるのを覚えました。

途中には、伊賀市の文化財にも指定されている、鎌倉期の石仏等があり、その優しい満ちた微笑みを湛えた御姿は、私達を出迎えて下さっているかのようです。




おかげさまで、一人の落伍者?もなく無事に登りきりますと、視界が大きく開け、立派な本堂をのぞむ事が出来ます。

境内は静寂そのもので、聞こえて来るのは、小鳥のさえずりと、木々をわたる風の音のみです。

俗世を離れた別天地の感があり、瞑想や座禅を行うには、最適の環境です。

まるで、ここだけ時間が止まってしまったかのような錯覚に陥りました。




次の第11番札所、毘沙門寺は、山を下ったすぐの所にあります。

生憎、本堂は修復中で、御本尊様は庫裏に遷座ざれていました。

新しい本堂の完成が待ち望まれます。



田植えの済んだ田んぼは、早苗が五月の薫風になびき、畦道を歩きますと、何故かしら自ずと心が和みます。

これも稲作を大切にしてきた、私達の根底に流れる、日本民族のDNAがそうさせるのでしょうか?



いつもお元気な北森さん。  御歳84歳!

『同行二人』  いつもお大師様が寄り添って下さいます。

信仰、そして遍路とは、実に素晴らしいものですね。




第12番札所、地福寺は、小高い丘の上にあるお寺です。

境内からは伊賀盆地が一望でき、見事な展望に気分が晴れ晴れとします。



長閑な鄙の景色を楽しみつつ、和気藹々と歩いていますと、早いものでお日さまはもう真上。

どおりでお腹が空くはずです。

今回はいつもと違い、『川源』さんにて昼食を頂きました。



午後からの遍路に備え、しっかりと腹ごしらえをします。

お腹が存分に満たされたところで、午後の部の再開です。




午前中とは打って変わって、街中の道を歩きます。

小京都とも称される上野の町並みを歩くのも、また違った風情があって良いものです。



行き交う車に注意を払いつつ、第78番札所、愛染院に到着です。

御本尊様の愛染明王様は、私達の煩悩、愛欲を、清らかな菩提心(悟りを求める心)へと、昇華して下さる仏様で、そのお名前から連想して、良縁成就の御利益があるとも言われています。

残念ながら秘仏でありますが、霊験あらたかな仏様を、ぜひ一目拝見したい衝動に駆られました。

また境内の奥の一角に、俳聖松尾芭蕉の遺髪を納めた『故郷塚』があるとの事です。




次に訪れたのが、第79番札所、安楽院です。

その昔、人間の子をさらい、喰らっていた鬼女が、お釈迦様に諭されて改心し、安産や子育ての守り仏となった、訶梨帝母(鬼子母神)を御本尊様としてお祀りする、珍しいお寺です。

街中のお寺とは思えないような閑静な佇まいで、牡丹の寺としても知られているそうです。



続いてお参りしたのが、第77番札所、薬師寺です。

こちらは、伊賀四国霊場を開創された本田光照和上様が、最晩年を過ごされ入寂なされたお寺です。

一同にて、和上様の御遺徳を偲びつつ、読経を勤めました。





残りの2ヶ寺はすぐ近くです。

最後のひと踏ん張りに、力が入ります。



旧上野、寺町を行く歩き遍路の一行。

寺院の白壁と、甍が軒を連ね、江戸時代にタイムスリップしたかのような心地さえします。

遍路道の中でも、小生が好きな道の一つでもあります。




写真手前が、第76番札所、善福院。

向こう側が、第75番札所、萬福寺。

その間わずか数メートル。

伊賀四国霊場中、最も距離が短い札所です。





ちなみに最後にお参りをした萬福寺は、実行副委員長の坂 信之師が住職を勤めておられるお寺でもあります。

本堂に鎮座する、慈悲深い眼差しの、見上げるばかりの大きな阿弥陀様に、今回も無事に歩けた事を感謝し、祈りを捧げました。


『山のあなたの空遠く、「幸い」住むと人のいう。』

有名な上田 敏の訳詩『海潮音』の一節でありますが、皆さんがお遍路に参加された動機は様々でありましょう。

しかし、「何かを得たい」という目的は一つなのではないでしょうか?

結願までは、まだまだ遥かな道程ではありますが、その『何か』を得る事が出来るよう、共々に励んで参りたいと、切に願っています。


      合掌                    実行委員    石原 了文
| 開創150周年記念事業 | 16:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.iga-shikoku88.com/trackback/912523
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< August 2019 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
モバイル
qrcode
WEB SITE
伊賀四国八十八ヶ所霊場
PROFILE