伊賀四国八十八ヶ所霊場伊賀四国八十八ヶ所霊場

伊賀四国八十八ヶ所霊場ブログ


 伊賀四国霊場会からのお知らせや、開創150周年記念事業の様子、各札所寺院の行事についてなどを随時更新していきます。
<< フォトコンテスト with 俳句 | main |  歩いてまいろ伊賀遍路 13回目  >>
第12回歩き遍路
 4月14日(日)快晴

絶好のお遍路日和になりました。

昨年11月より五ヶ月振りの歩き遍路再開となり、参加者の皆さんの顔にも喜びが溢れます。

今回は、神戸、依那古方面の八ヶ寺を巡る、約17キロの行程です。

先ず、この日最初に参拝したのが、第37番札所、徳円寺です。



こちらでは、優しい笑顔と穏やかな物腰が印象的な御住職様から、真心よりのお接待を頂戴しました。

今回も同行して下さる霊場会会長からの御挨拶の後、今日も元気に出発です。

久し振りの歩き遍路に、身も心も軽やかに弾みます。






程なく、第36番札所、勝因寺に到着。

御本尊の虚空蔵菩薩は、重要文化財に指定されており、学業成就の仏様として信仰を集めています。

お大師様は、虚空蔵求聞持法という、虚空蔵菩薩の御真言を百万遍唱える修行を成し遂げられ、超絶的な記憶力を授かったと言われています。

私達も、その万分の一でもよいので、あやかりたいものです。




気温もグングンと上がり、朝の肌寒さはどこへやら。

雲雀が春を謳歌するかのようにさえずり、心地よい春風が頬をなでて行きます。

『石走る垂水の上のさわらびの 萌え出ずる春になりにけるかも』

小生の好きな万葉集の中の歌の一つですが、うららかな陽光を受けながら歩いておりますと、春の訪れを身を以て感じました。



次に訪れたのが、第35番札所、仏勝寺です。

こちらの御本尊の薬師如来も、重要文化財に指定されており、幾多の戦乱の中を命懸けで仏様を守り抜いて来られた、先人の苦労に思いを致しますと、ただただ頭が下がります。





続いて、第30番札所、長隆寺へ。

本堂には、見上げんばかりの大きな大日如来がお祀りされており、その慈愛に満ちた眼差しに、自ずと手が合わさります。




このように改めて眺めますと、伊賀も中々に広いものです。

緩やかな稜線を描く山並みと、清らかで豊かな自然。

そして悠久の時を経て今に伝わる数多の伝統と文化。

しみじみと郷土への重いが募ります。






時計の針が、大きく正午を越える頃、第33番札所、蓮勝寺へ到着しました。

こちらは珍しい馬頭観音が御本尊で、実行委員の中山和光師が住職を勤めておられるお寺でもあります。

中山師のお話によりますと、御本尊は二十数年前に不慮の火災により、本堂諸共灰燼に帰し、跡形も無く焼けてしまったそうです。

そのような折、名張市薦生の明王院先住、岡田快浄師の夢枕に馬頭観音が立たれ、その夢告により自ら刻まれたのが、今の御本尊の馬頭観音像との事です。

不思議な霊験談に、今更ながら仏様の尊さ、有り難さを感じました。

こちらの庫裏をお借りして昼食を摂り、午後からの鋭気を養います。





昼食の後に、午後の部の再開です。

先ほどの蓮勝寺から、坂道を下りますと、程なくして天童山の通称で親しまれている、第32番札所、無量寿福寺の参道である石段に至ります。

如何にもお寺らしい趣のある石段を、一段、一段と登ります。

よく手入れの行き届いた境内と、風格のある堂舎。

どことなく、鎌倉の禅寺のような佇まいがしました。

折しも、本堂の再建工事中で、来秋落慶予定との事。

新本堂の完成が待ち遠しいものです。





緩やかな木津川の流れを眺めつつ、川沿いの道を進みますと、第2番札所、崇恩寺に到着です。

こちらは、実行委員の坂東瑞祐師が住職を勤めておられるお寺です。

寺族の方や檀家の皆さんが境内にテントを設営して、たくさんのお接待をして下さいました。

温かいもてなしの真心が、身に沁みました。





第34番札所、不動寺は、小高い山際に建つお寺で、その豪壮で風格のある本堂が、遠くからでも望む事が出来、とても絵になる風景です。

御住職で、霊場会副会長の普久山僧正様から、お大師様のお名前にまつわるお話を伺いました。

また特別に、本堂に安置されている秘仏のお大師様の尊像を御開帳して下さり、目の当たりに拝見させて頂きました。



今回も各札所寺院にて、お心のこもったお接待を頂戴し、また迎えて下さる為に、何かとお世話になりました。

この場をお借りして、心から御礼を申し上げます。


最後にいささか蛇足ではありますが、遍路の要諦について私見を申しますと、一旦、白装束に身を包み遍路に出たからには、各人がお大師様の信者、弟子であるとの強い自覚を持ち、常に謙虚であらねばなりません。

訳知り顔、物知り顔な言動に加え、札所での読経時にも不遜な態度をとる御仁がおられますが、これでは何の功徳も無いばかりか、増上慢は神仏の最も厭悪されるところでもあります。

せめてお遍路に参加する一日だけは、地位や名誉等の一切を自宅に置いて来て頂きたいものです。


さて、この歩き遍路も、残すところあと三回になりました。

共々に精進を重ねて、無事の結願を迎えさせて頂きたいと願っています。


                                                   合掌        
     実行委員      石原 了文        
            
| 開創150周年記念事業 | 15:12 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.iga-shikoku88.com/trackback/912533
トラックバック
CALENDAR
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< November 2019 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
RECENT COMMENT
モバイル
qrcode
WEB SITE
伊賀四国八十八ヶ所霊場
PROFILE